美味しいことなんてわかってた。

僕にとって中華料理屋は鬼門。

肉、卵のオンパレードでしかも油たっぷりの料理達との対峙はシーフードベジタリアンで
通している僕にとって出来るだけ避けてきた道。

そんな中華音痴の僕を、敬愛する福島のナイスガイが「ぜひ連れていきたい店」として
誘ってくれたのが王芳。

席数は・・・・、けっこうある。
メニューも・・・、けっこうある。

しかし、働いているのは、たったの二人。 清潔な店内。キッチンも整然と美しい。
自分のしっている街の中華屋さんの、雰囲気とは違う。 年季の入ったおかみさんの接客、
おやじさんの独特の料理のリズム。 それらが心地いい空気を店内に循環させている。

肉も卵も使っていない、豆腐と野菜の炒め物を頼んだ。
油切れの良さ、潔い後味。
言うまでもなく、美味い。

店に入った瞬間から、美味いことなんてわかっていた。

って原稿書いていたら、ふらりと福島いきたくなった。 街に一つ、あってほしい店。
カウンターからの景色もあわせて、王芳という”街の中華屋の矜持”を味わってほしいな。
ぜひ。

オーガニックベース/奥津 爾