王芳麺

創業当初の献立表に、今は幻の ”王芳麺” という品書きがありました。

昭和46年の開業にあたっては、沢山の準備があり、中でも献立表を作ることは特に重要な仕事。席数7つの小さな店が多くのお客様に知って頂き、2度、3度と来店していただく為の ”献立表” 。    あれはどうか、これはどうだろうと、毎日毎日額を突き合わせての作戦会議。 と思いついたのは、店主の修行先である秋田の「王芳」 の拉麺!  ジャングイ(親方)の店の拉麺は、澄んだスープ(清湯)に野菜が入り、玉子をまぶす。その上にチャシュー、メンマが盛り付けられていて豪華そうな一品だった。(当時の一般的な拉麺は、醤油仕立てのスープに、麺が入り、チャシューメンマ、ナルト。) ジャングイの許しを得、その拉麺に店名をつける。 価格は、近隣のラーメン店と同じ90円に設定し、献立表のトップに載せた。 ”王芳麺”の誕生です。

今でこそ具沢山の麺は珍しくはないが、当時の福島では、とても斬新に見えたと思う。間をおかずして巷で話題になり、口コミで広まった。
勤め人、学生達はもとより、子供達もが100円玉を握りしめ来店し、美味しそうに王芳麺をすする。食べ終えると、釣り銭の10円玉を手に満足気に帰って行く。なかには、「この値段でいいんですか?申し訳ないですネ」 と言われたりもしました。

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この王芳麺は、新町ビル時代の10年間続き、王芳のこれから先の行く道をつくり、勇退しました。
今でも、当時を知る方々と思い出を語り合い、話に花を咲かせています。

 ” 王芳麺 ” 謝謝!!